ボートレースアナウンサー:荻野滋夫
素直さが武器の爽快な若者!
誰に聞いても「応援したくなる」と言われる若者がいます。「素直で感じがいいし、それが
レースに表れている」という統一見解の対象は羽野直也選手。 今年10月の大村65周年を制
し、浜名湖クラシックの出場権を獲得しました。 初のG1本格参戦の舞台がその浜名湖。周年
出場を祝いファンが新調してくれたピカピカの横断幕を1マーク先に発見し「うれしい!」とニ
コニコ顔だったのは7月のこと。 9月の蒲郡ヤングダービーでは準優で惜敗しましたが、直後
の大村で開花。インの原田幸哉選手に対し先行してマクリかけたものの、抵抗されるとみるや
差しに転換。 バックでつかまえ栄冠を手にしました。頑なにならず、素直に作戦を切り替えた
結果でした。 先のグランプリシリーズ戦でもSG水神祭を飾りステージアップした若人が横断
幕を力に浜名湖を闊歩(かっぽ)しそうです。
スポーツ報知若松担当:井上誠之
平成生まれ初のG1覇者は近年まれに見る逸材
2017年の最優秀新人のタイトル争いは久々に見応えがあった。まず115期の仲谷颯仁がブレイ
クし、それを1期先輩の羽野が追う展開は、26年前の1991年の服部幸男と松井繁の激闘を思い
起こさせるレベル。 羽野の大村周年優勝で事実上ケリはついたが、「仲谷君がいたから、自分
も頑張れた」と語っているように、強力なライバルの存在が羽野をさらに成長させた。 とはい
え羽野は突然ブレイクしたわけではない。 センス抜群のハンドルワークと、本人がもっとも意
識しているスタートダッシュで九州では早くから将来を大いに期待されていた逸材。G1出場4
節目にしての初優出、初優勝程度で驚いてはいけない。 なぜなら、SGという大舞台でも、
あっという間に大仕事をやってのけるはずなので。
ファイティングボートガイド戸田担当:野添弘行
平成生まれの旗手へ…羽野直也
最近のボート界、選手間では「最近の若手はガッついた感じがなくて」…という若者達への物
足りなさを感じるベテラン選手達の声を良く聞く。 そんな中で、今年は待望の若手スターの台
頭がファンを喜ばせたのではないだろうか。 年末GPではニュージェネの代表格である桐生順
平が優勝を果たし夢の賞金王に。 そして、この羽野直也もまた10月の大村周年で弱冠22歳、
平成生まれ初の記念ウイナーに輝いた。またこれがフロックでないことを示すように12月頭の
芦屋周年では実に惜しい内容での準優勝も果たしている。 今年夏場に少しだけ取材した時の印
象では、優しげな風貌だが取材受け応えには聡明さや勝負へのストイックさを感じさせた。 優
しさと芯の強さ、この二つを併せ持つ平成の変革期の旗手へとなっていけるのか。今後の走り
に注目したい若者だ。
スポーツ報知蒲郡担当:太田和良
平成生まれのG1ウイナーは陸の上でも魅了!
2017年のボート界も熱く激しいバトルが繰り広げられたが、一番センセーションな話題と言え
ば、10月7日に羽野直也が大村周年を優勝したことだろう。 デビューからわずか3年5か月、平
成生まれの22歳が2コース差しでG1初制覇を成し遂げた。 羽野を初めて目の当たりにしたの
は直前のヤングダービー。 ライバルと目される仲谷颯仁と同じく蒲郡は初登場だったこともあ
り、どんなレースを見せてくれるのか!? ワクワクしながら取材したのをハッキリと覚えてい
る。 そして、レースっぷりもさることながら、陸(おか)の上でも魅了する。 しっかりとした
受け答えと考え方はとても22歳とは思えない。「師匠(別府正幸)からは『ただ強くなるだけで
なく、人としても成長するように』と言われています」。 次なるターゲットはSG初タイトル
だ。
サンケイスポーツ住之江担当:丹羽一成
平成生まれのG1ウイナー羽野が次代のエース!
2017年は羽野にとって〝激動〟の1年となった。最も印象的なのはやはり大村65周年だ。
エース機とコンビを組むアドバンテージがあったとはいえ、しっかりとパワーを引き出しての
優勝。 〝平成生まれの初のG1タイトルホルダー誕生-〟と、スポーツ各紙をにぎわした。 それ
がフロックでないことを証明するかのように、のちの芦屋65周年でも優出(2着)。 SG初出場を
果たしたグランプリシリーズ戦では4日目に早々と水神祭を飾るなど、とにかく近況の充実ぶ
りには目を見張るものがある。 住之江ピットでは取材する機会にも恵まれたが、「来年(2018
年)はGP出場を目指します!」とも言ってくれた。 確定的となった2017年の最優秀新人賞。無
限の可能性を秘めたスーパールーキーから目が離せない。
GRANDE5とは?
グランデファイブとは5SG競争を制したグランドスラマーに対して授与する称号です。また、
初めてGRANDE5を達成したボートレーサーに3億円相当のインゴットを贈呈いたします。
※グランデ…ラテン語で偉大なを意味します
メダルを授与される5SG競争とは?
ボートレースクラシック
1年のSGシリーズの開幕を飾るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走の優勝者。
※レディースチャレンジカップ及びレディースオールスターを除く
当年の各地区選手権優勝者6名。
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走を除いた優勝回数上位者。
※レディースチャレンジカップは「GIII・一般」として選出基準に反映
優勝回数が同一の者が2名以上の場合には、勝率が上位の者から選出する。
勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出する。
級別、出走回数、事故率は問わない。
ボートレースオールスター
ファン投票によって出場選手を決定することから、「ファンが作ったファンの為のSG競走」と
も称されます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である同年のSGボートレースクラシック優勝者。
前年1月~12月までの競走において、出場回数が160回以上のファン投票上位者。
当年前期A1級選手を対象にしたファン投票を行い、その獲得票数順に選出。
出場選手選考委員会による推薦者。
ボートレースメモリアル
開催場を含め全国の各ボートレース場から推薦で選手が選ばれることから、「ボートレース甲
子園」とも呼ばれます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGオーシャンカップ優勝者。
前年6月1日~当年5月31日までの競走において、出場回数が160回以上。
開催場を除くボートレース23場の推薦出場者。原則として各場からの推薦選手は2名とする。
なお、優先出場者と推薦出場者が重複した場合は、各場の推薦選手とする。
※SGグランプリ優勝戦出場者は推薦出場者となります。
開催施行者希望出場者。
ボートレースダービー
SGシリーズの中で最も長い歴史と伝統を誇るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGボートレースメモリアル優勝者。
前年8月1日~当年7月31日までの競走において、出場回数が160回以上の勝率上位者。
グランプリ
その年に活躍したボートレーサーが賞金1億円をかけた最高峰のSG競走です。
当年1月1日~SGチャレンジカップ終了日までの獲得賞金上位者18名。
勝ち上がり方式
第1ステージでは獲得賞金額上位7位から18位までの12名により競い、 そこで勝ち上がった6
名は第2ステージへ進出し、他の6名はグランプリシリーズ戦へ移ります。
第2ステージでは3日目から出場する獲得賞金額上位1位から6位までの6名と第1ステージから
勝ち上がった 6名の計12名により賞金1億円をかけて競います。