ボートレースアナウンサー:荻野滋夫
重責を希望に変容させる天性の人!
『茅原悠紀は誰かに似ている…』ずっと思い続けてきたが、最近答えが出た。高中正義だ。
1971年、18歳ですい星のごとくアマチュア界からデビュー、一気にスーパースターとなった
日本を代表するエレキ・ギタリストである。 高中の演奏を見れば誰もがギターが好きであると
一目で分かるが、茅原悠紀も同様。 プロデビュー早々、名だたる一流を向こうに回し、臆する
ことなくスポットライトの中心に立ったことも共通する。 高中は『フュージョン』という新分
野を開拓したが、茅原は『ニュージェネレーション』の旗手となった。新しいボートレースの
行方はその肩にかかっている。 スターの条件のひとつに、そうした重責を重荷とせず、『希
望』に変容させる素養が含まれるが、茅原悠紀はそれを天然に持ちあわせている。 だからだろ
う。そのレースは『明るい未来』を感じさせる。
スポーツ報知若松担当:井上誠之
名門・岡山支部を一身で支える練習の鬼
「ホームの児島なら目をつむったままでも3周できます。それくらい練習してますから」 売り
出す前の茅原は、自信満々にこう語っていた。ボート界屈指の名門・岡山支部を今や一身で支
えている天才は、実は練習の鬼で努力家でもある。 2014年の平和島グランプリでは大外6コー
スから衝撃的な優勝を飾ったが、同年4月、同じ平和島の周年優勝戦でFを切っていた。 その
後遺症さえみじんも感じさせなかったメンタルの強さも武器。 2016年の江戸川MB大賞以降、
約2年間でG1戦2回、G2戦1回を含む9回の優勝は全て優勝戦1号艇からの王道V。 SG初優勝は
誰もが驚く伏兵優勝だったが、さらに進化した茅原のSG2勝目は近年得意パターンの王道Vに
なるに違いない。
ファイティングボートガイド戸田担当:野添弘行
くるか怒涛のニュージェネウェーブ…茅原悠紀
14年の平和島GP戦は茅原悠紀の驚異の6コース優勝で幕を降ろした。 明けて正月…茅原の優
勝を目の当たりにした同じニュージェネレーションの桐生順平が、戸田の地元戦で「凄く刺激
になりました。今度は自分が取りますよ」と、少し悔しそうに自らを奮い立たせる言葉を口に
していたのを覚えている。 あれからわずか3年後の昨年末、桐生はその簡単ではない目標を
あっさりとかなえて見せた。 それも節間、決して楽な流れではない戦いを経て、最後は王道の
イン逃げV。 今度は茅原がそれを間近で見る番となった。 この時、茅原はエンジン面で恵まれ
ぬ悪条件もあったが、やや道中でのミスが目についた。それだけに、胸中では負けていられな
い…、余計にその思いを強くしたはずだ。 今年は持ち味の超好角度ターンへさらに磨きをか
け、SGロード開幕戦から飛ばしてくることは間違いない。
スポーツ報知蒲郡担当:太田和良
超絶ターンを駆使してタイトル量産だ!
ボートレースは、モーターを仕上げることが勝利への近道。出ていれば、上手に見えるし結果
も残る。 では、最高にマッチングした時に、一番スゴイレースを魅せるのは誰!? と尋ねられ
たら、茅原悠紀に一票を投じる。 ボートを奥で返し鋭角ターンを実演。回った直後にウィリー
と完璧なミッションをこなす。これが1マークの決定力を生み、道中の猛追劇にも繋げてい
る。 そのスケールと完成度たるやハンパではない。お寿司に例えて恐縮だが、桶の大きさは
ボート界で随一。今後、どれだけのネタを乗せられるかに焦点が集まる。 正月レースを優勝し
て通算34V、その内SGは1勝、G1は4勝。大トロが燦然(さんぜん)と輝くが、まだウニやイク
ラは乗せていない。 2018年は彩りを鮮やかにする一年だ。
サンケイスポーツ住之江担当:丹羽一成
昨年7月周年の借りは必ず返す!燃える茅原に注目
2012年の浜名湖オールスターでSG初出場を果たし、2年後の平和島GPでSG初優勝。 茅原は
アッという間にボート界のトップレーサーへ駆け上がった。 昨年は徳山での地区選を制して
G1V4。 3回目の出場となった年末の大一番、グランプリは〝引き〟とエンジン出しに苦労し
て優勝戦に勝ち進むことはできなかったが、それでもトライアル1stから見せ続けた強烈なコー
ナースピードが印象的だ。 年が明けた地元児島戦ではさっそくの新春V。強豪がそろっていた
中で改めて実力を誇示する圧巻のレース運びで、2018年一発目を最高の形で滑り出した。 果
たして、今年はどんなドラマを演出してくれるのか-。 インで2着に負けた昨年7月の64周年の
借りを返すためにもクラシックは力ずくで獲りにいく。
GRANDE5とは?
グランデファイブとは5SG競争を制したグランドスラマーに対して授与する称号です。また、
初めてGRANDE5を達成したボートレーサーに3億円相当のインゴットを贈呈いたします。
※グランデ…ラテン語で偉大なを意味します
メダルを授与される5SG競争とは?
ボートレースクラシック
1年のSGシリーズの開幕を飾るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走の優勝者。
※レディースチャレンジカップ及びレディースオールスターを除く
当年の各地区選手権優勝者6名。
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走を除いた優勝回数上位者。
※レディースチャレンジカップは「GIII・一般」として選出基準に反映
優勝回数が同一の者が2名以上の場合には、勝率が上位の者から選出する。
勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出する。
級別、出走回数、事故率は問わない。
ボートレースオールスター
ファン投票によって出場選手を決定することから、「ファンが作ったファンの為のSG競走」と
も称されます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である同年のSGボートレースクラシック優勝者。
前年1月~12月までの競走において、出場回数が160回以上のファン投票上位者。
当年前期A1級選手を対象にしたファン投票を行い、その獲得票数順に選出。
出場選手選考委員会による推薦者。
ボートレースメモリアル
開催場を含め全国の各ボートレース場から推薦で選手が選ばれることから、「ボートレース甲
子園」とも呼ばれます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGオーシャンカップ優勝者。
前年6月1日~当年5月31日までの競走において、出場回数が160回以上。
開催場を除くボートレース23場の推薦出場者。原則として各場からの推薦選手は2名とする。
なお、優先出場者と推薦出場者が重複した場合は、各場の推薦選手とする。
※SGグランプリ優勝戦出場者は推薦出場者となります。
開催施行者希望出場者。
ボートレースダービー
SGシリーズの中で最も長い歴史と伝統を誇るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGボートレースメモリアル優勝者。
前年8月1日~当年7月31日までの競走において、出場回数が160回以上の勝率上位者。
グランプリ
その年に活躍したボートレーサーが賞金1億円をかけた最高峰のSG競走です。
当年1月1日~SGチャレンジカップ終了日までの獲得賞金上位者18名。
勝ち上がり方式
第1ステージでは獲得賞金額上位7位から18位までの12名により競い、 そこで勝ち上がった6
名は第2ステージへ進出し、他の6名はグランプリシリーズ戦へ移ります。
第2ステージでは3日目から出場する獲得賞金額上位1位から6位までの6名と第1ステージから
勝ち上がった 6名の計12名により賞金1億円をかけて競います。