競艇場の特徴・特色・歴史

桐生競艇場

全国の24競艇場の中で最も遅く開場した、最北に位置する競艇場。

また、初めてナイター競走を開催した競艇場でもある。

阿左美沼東貯水池をコースとして使用しているので水質は淡水。

日本一標高が高い所に有る(約80m)為にハイスピードのレースとなりやすい。

売上低下による業績の悪化から何度も閉鎖の危機に追い込まれたが、ナイトレースの成功によ

って現在では売り上げは回復基調にある。

戸田競艇場

マスコットキャラクター「ウインビー」「ウインク」が存在する。

ショーイベントも多く、フードコートやゲームセンター床屋など、場内設備が多岐にわたり充

実している。

戸田漕艇場の西端を競走水面として使用しているおり、水質は淡水で、あまり大きな波は立た

ない。コースの幅が狭く、水面の幅については全国の競艇場内で最も狭い。

目の前にボートが通るため、観戦には向きなものの、狭い故にターンマーク付近での事故が起

きやすいので、抜きが決まりにくいとも言える。

江戸川競艇場

名前は江戸川競艇場だが実は立地的には中川にある、日本最東端の競艇場。

全国で唯一、河川の水面を利用しており、水質は海水とされているが、実際のところは淡水と

海水が混じる汽水である。

河口に近く、上潮や下潮による水位の変化による影響をかなり受けやすい。

その為、走行する選手にとっても予想をする客側にとっても難しい荒れ水面としても有名。

平和島競艇場

昔は大森競走場(おおもりきょうそうじょう)と呼ばれていたが、売上低下に伴う業績悪化

の為主催が変更後、平和島競艇場と改名した。尚、現在では都内競艇場において群を抜く売上

を誇る。

平和島と大森の海岸の間の運河を利用しており、水質は海水。

潮位の差はあるものの、波は基本的に穏やか。

ただし、強風が吹きやすい春先などは立地の都合ビル風などの影響で荒れ水面になる事も。

多摩川競艇場

かつて多摩川の河原の砂利採取場であった所につくられた人工の淡水プールをレース場として

転用している。水質は淡水で井戸水を利用している。日本一の静水面と称される程穏やかかつ

、関東のレース場では屈指の広さを誇り、比較的に走りやすい。

マスコットキャラはカワセミをモチーフとした「ウェイキー」と「リップル」

まくり・まくり差しが決まりやすく、1コースが弱く1号艇の勝率は低い。

浜名湖競艇場

当初は旧浜名郡舞阪町弁天島(現:浜松市西区弁天島)にあったが、1968年移転した。

マスコットキャラはスワッキー、クロッキー、ローリー。

啓蒙活動が活発で、イベントやショー、初心者への講座なども頻繁に開催されている。

水質は淡水と海水が混じった汽水で、浜名湖を利用したプールの競走水面は日本最大。

インの勝率が高く、選手からも走行のし易さは折り紙付きである。

蒲郡競艇場

全てのレースをナイター競走にした結果売上が伸び、以降ナイター競走のみ開催されている。

ビールの販売やフリーマーケットなどやや風変わりなイベントが開催される事も。

水質は海水だが塩分濃度は低く、潮の満ち引きの影響が殆ど無い為汽水に近い。

海の近くに位置するが、湾の内側にあるため風の影響も少なく、また競争水面もかなり広め

なため、豪快かつスピード感のあるレースが楽しめる。

常滑競艇場

昔は伊勢湾とすぐ隣接する立地だったが、埋め立てが進んで海からの距離が離れた。

マスコットは招き猫の「トコタン」で、場内には大きな招き猫の焼き物が置いてある。

競争水面は海で水質は勿論海水。水門が設けられており、前検日の干潮で締め切られレース時

は海と遮断されているため、潮の満ち引きの影響は少ない。

一年を通して伊勢湾側から強い西風が吹く為、フライング発生率が高い。

津競艇場

昔は漁船が河口近くを通ると波が発生し水面にうねりができ、選手たちが苦労したらしい。

マスコットキャラクターは恐竜の「ツッキー」。妻の「ツッピー」息子の「ツックン」娘の

「ツーコ」の4人家族。

水質は海水寄りの半淡水で、伊勢湾の季節風にさらされると、水面コンディションが急激に悪

化するため、東海地方の中で一番荒れる水面と言われている。

三国競艇場

かつての九頭竜川河口時代には、「九頭竜の三角波」といわれる全国屈指の難水面で、選手も

恐れる競艇場であった。

また、現在も海に隣接しており地域柄冬場の強風が非常に厳しい為、ここをホームプールとす

る選手はかなり風に強いと言われている。

競争水面はプールで淡水。冬場は雪が多く、湿度が高い為ボートが重くなりやすい。

琵琶湖競艇場

競走水面が琵琶湖にあり、スタンドからは近江富士(向正面)や琵琶湖大橋・比良山系(2

マーク)、近江大橋・浜大津(1マーク)等と琵琶湖のほとんどを眺める事が出来る。

湖が競走水面で水質は淡水。

競艇場が標高85mに位置する影響から、気圧が低く、モーターの出力が落ちる傾向にある。

また、春先は雪解け水によって水位が上昇したり沖からの強風や観光船からの影響も大きい。

住之江競艇場

経営難と水面として利用していた狭山池の旱魃(かんばつ)を主因に1956年新設移転した。

常に多くの競艇ファンで賑わっており「競艇のメッカ」、「競艇の聖地」の異名を持つ住之江

競艇場は、古くから数々の名選手を輩出し、名実ともに競艇の歴史を支えて来た。

樹木をイメージしたデザインやLED照明を採用するなど、環境面への配慮も行われている。

水質は工業用水を利用した淡水で競争水面はプール水面。

尼崎競艇場

かつては湿地帯で、蚊の大量発生など衛生面で非常に問題となっていた土地を掘削し競艇場

プールを建設した後、その土を周辺の埋め立てに活用した。

マスコットキャラクターは、主役で緑のアマガエル「センプル」、ピンクの女の子カエル「ピ

ンクル」、目つきが鋭い青のカエル「ぶるたん」の3匹。

癖の少ない競争水面で、土地改良に作られた人工池(プール)の水質は淡水。

鳴門競艇場

競走水面は海で、水質は海水。競走水面の幅は第1ターンマークのホーム側が45m、バック側

が80mで、日本全国の競艇場の中でもかなり狭い。

立地上天候の影響を受けやすく、レースが中止されることが多い。

また、潮の流れが速く、風の影響で水面にうねりや引波が出て、アウトコースの艇は影響をう

け易いため、やや乗りにくいともいわれている。

丸亀競艇場

2012年に新スタンドがオープンし、様々な食が楽しめるフードコートや公開解説等が

行われるサテライトスタジオ、それと同時に外向発売所のBポートまるがめもオープンした。

競走水面は海で水質は勿論海水、潮位差が大きく風向きは1年を通して北からの向かい風。

インと2コースが極端に強い為オッズの偏り防止に、一般戦では番組の編成者が配慮してイン

に強い選手が固まらないよう配慮している。

児島競艇場

子供や女性に配慮したスペースが確保されている為カップル、ファミリーの利用も多い。

競走水面は日本の競艇場の中でも屈指の広さ。

瀬戸内海に面しており、競走水面は海で水質は海水。潮位の干満による影響を受けやすい。

満潮時は水面のうねりの影響が出てインが有利だが、干潮時には逆に穏やかな水面状況にな

る。また海水濃度が高いためか、浮力によって選手の体重差の影響が出にくいとされる。

宮島競艇場

宮島の名を冠するが宮島(厳島)内にあるわけではなく、対岸である本州側の宮島口にある。

フェリー乗り場(宮島口桟橋)のすぐ隣にあるため、宮島観光にも打ってつけの立地である。

競走水面は海で水質は海水。

潮の干満の差が大きく、干潮時は静かだが満潮時はうねりが出てボートを操作しづらくなる傾

向にある。また、満潮時はイン有利、干潮時はアウト有利となる傾向がある。

徳山競艇場

瀬戸内海に面し、笠戸湾の奥深くに位置している。

現在のマスコットはスナメリの「すなっち」だが、フグ延縄漁の発祥の地であるため過去には

フグをモチーフとしたキャラクターを用いていた。

競走水面は海で水質は海水。水面は比較的穏やかだが、太華山の麓に位置するため、風の影

響を受けやすい。

下関競艇場

本州にある公営競技施設としては最西端にあるもので、下関市の東部・長府地区の工業団地群

の一角に位置する。

競走水面は海で水質は海水。

大潮の日の満潮時は、午前中を中心に海水の流入により競走水面にうねりが生じるが、午後は

穏やか。また夏、冬ともに横風が吹くことが多い。

若松競艇場

第1回全日本選手権競走(当時の名称は「全日本モーターボート選手権」)が開催され、

「ボートレースダービー発祥の地」とも言われている。

競走水面は海で水質は海水。

水面はそれほど荒れる事はないが、海水の塩分が濃い目で、洞海湾と直結しているため、満潮

で追い風だったり、冬場はやや荒れる事もある。

芦屋競艇場

開設当初は遠賀川河口に存在し、遠賀川を利用していたが、遠賀川が一級河川に指定された事

や、レース場として規格を満たしていなかったり、荒天によるレース中止が頻繁にあるばかり

か、上流から流れてくる浮遊物に悩まされた為、現在の場所へと移転した。

競走水面はプールで、水質は淡水。

「まくり」の効きやすく基本的にインが強い傾向の水面である。

福岡競艇場

福岡市の中心繁華街である天神から徒歩でわずか10分と近く、平和島競艇場(東京都)と並ん

で「都市型競艇場」の代表格としてあげられる。

水質は淡水と海水が混じる汽水。

第1ターンマークだけ那珂川の川面に半分近く張り出した特異な競走水面。

満潮時の第1ターンマーク付近に発生するうねりは厄介で、全国屈指の難水面としても有名。

唐津競艇場

初年度から既に唐津市の一般会計に繰り出せるほどの売上げを誇り、施設は「ホテル並みの豪

華さ」と定評がある。

競走水面はプールで、水質は淡水または汽水。競争水面が大きく、周辺は木や草が茂る。

静水面だが、年間通じて6 、7割が追い風であり、インが決まりやすいが、これが向かい風に

変わると一転してセンターからのまくりや差しが多くなる。

大村競艇場

日本最南端かつ最西端の競艇場。

競走水面は大村湾に面した海で水質は海水。

干満差があり、干潮時は乗りやすいが、満潮時は水面にうねりが生じる事がある(ただしほと

んど差は無い)。風は春夏秋は比較的穏やかな時が多いが、冬は追い風が吹くと荒れ水面にな

る。インが全国一と言われるほど強く、選手間ではスタートが難しいコースとしても有名。