SG、GⅠ、GⅡ、GⅢ、一般戦の、5つのグレード
レースにはいくつかのグレード(格付け)が存在する。その最高峰はSG(スペシャルグレード
レース)と呼ばれる高額賞金のレースである。このレースを走れるのは厳しい条件をクリアし
た一握りのレーサーのみとなり、まさにハイレベルな競走である。GⅠは優勝賞金が
450~1,000万円のレースで、原則としてA1級レーサーが出場でき、SGやGⅠのタイトルを取
ることが大きな勲章となっている。GⅡには秩父宮妃記念やMB大賞があり、GⅢは企業杯や
オールレディースなどがある。そして、一般戦は365日毎日、全国どこかのボートレース場で
開催されている。
SG競走
レース名 | 優勝賞金 | 主な出場資格 |
ボートレースクラシック | 3500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。前年のSG・G1・G2優勝者及びG3以下の優勝戦回数上位者。 |
ボートレースオールスター | 3500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。ファン投票上位 |
グランドチャンピオン | 2500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。SG優出完走者、SG予選得点上位者。 |
オーシャンカップ | 2500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。前年のG1、G2優勝戦得点上位者。 |
ボートレースメモリアル | 3500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。23ボートレース場推薦及び主催者希望。 |
ボートレースダービー | 3500万円 | 前年優勝、グランプリ優出6名。年間勝率上位者。 |
チャレンジカップ | 2500万円 | 10月末までの獲得賞金上位者。 |
グランプリ | 1億円 | 1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金上位18名。 |
グランプリシリーズ | 1600万円 | グランプリ出場選手を除く、1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金上位者。 |
現在のボートレース界では、1年単位でSGシリーズが組まれている。3月のボートレースクラ
シックに始まり、ファン投票で出場レーサーが決まるボートレースオールスター、夏から秋に
かけてはオーシャンカップやボートレースダービーを戦い、年末のグランプリ出場に向けて熱
戦が繰り広げられているのである。このグランプリには、11月に行われるチャレンジカップ終
了時で獲得賞金18位までのレーサーしか出場できず、優勝者には、なんと、公営競技最高額の
賞金1億円が贈呈されるのである。
グランプリ
毎年、年末に行われるグランプリは、その年の獲得賞金上位18位までのレーサーが出場でき、
優勝者には公営競技最高額の賞金1億円が贈呈されるボートレース界の最高峰のSG競走であ
る。全レーサーは、このグランプリへの出場資格を獲得し、そこで優勝して、念願の賞金王に
なることを最大の目標としている。
ナイターレース
2017年4月時点で、「桐生ボートレース場」「蒲郡ボートレース場」「住之江ボートレース
場」「丸亀ボートレース場」「下関ボートレース場」「若松ボートレース場」の6つのボート
レース場でナイターレースが開催されている。「住之江」は一部のレースを除き通年ナイ
ター、その他の5つのボートレース場は1年中ナイターが開催されている。最近はナイター開催
のSGやGⅠレースも増えてきた。どのレーサーも、昼間はもちろん夜でもその実力を発揮でき
るようでなければ、上位に残っていくことは難しい。
クイーンズクライマックス
女子レーサーの祭典とも呼べるプレミアムGⅠ競走。当該年の1月1日からチャレンジカップ及
び、レディースチャレンジカップが終了する日までの獲得賞金上位12名の女子レーサーが出
場。優勝賞金1,000万円をめぐり、熱い戦いが繰り広げられる。
平成26年度より大晦日に開催されている。