【次のメダルホルダーは誰だ!GRANDE5スペシャル】ピックアップレーサー「3897白井英治選手編」更新!

ボートレースアナウンサー:荻野滋夫

品の良さと豪胆さの融合がカタチに!

「何かいいのをつけてください」。15年ほど前、白井英治選手から頼まれたのはレーサーネー

ム。 師匠の今村豊選手は、プリンスに始まりミスターボートレース、そして現在はレジェンド

と称されています。 熟考の3カ月を経た結論は『ホワイトシャーク』。 色白の顔立ち通り静か

に燃える闘志と、ライバルをひと飲みにする豪快なレーススタイルに導かれたのです。 2017

年はすべてのSGに参戦し優出2回。栄冠にはあと一歩及ばずながら、下関周年Vなどの実績を

背景にランキング4位。20年選手となった今、欠点でもあり魅力でもあった浮き沈みは消えて

なくなり、『内容の濃いカッコいいレースをしたい』という姿勢で貫かれています。 『品の良

さと豪胆さの両立』は、ホワイトシャークに込めた願いでもあり、黄金のヘルメットを戴くに

ふさわしい人物のカタチでもあります。

スポーツ報知若松担当:井上誠之

近況充実!SG2勝目も目前の雰囲気あり

誰もが待ちに待ったSG初優勝からすでに3年以上の歳月が流れた。 「1回勝てば、何回でも勝

てるよ」と師匠の今村豊は予言したが、初優勝以降、SGでは5回の優出があるものの、2回目

の優勝にはなかなか手が届かない。 しかし、今年の充実度は目を見張るものがある。SGで2

回、G1で8回の優出。 優勝は地元下関のG1だけだが、ボートレースメモリアルを含めて準優

勝が4回。 賞金ランク上位はその年のSG覇者で独占するものだが、白井はSG優勝なしで4位に

食い込んでいる。 グランプリでは4年前の平和島大会で完全Vに王手をかけながら、茅原悠紀

に敗れた悔しい思い出がある。 近況の勢いから今年こそ、その時のリベンジを果たす可能性は

非常に高い気がする。

ファイティングボートガイド戸田担当:野添弘行

減量が生む好サイクル…白井英治

白井英治にピット取材で話しかけると、ボートレース選手の取材ではめったに感じない、少々

見上げるような 感覚になる。 スラリとした体格に割とガッチリした肩幅、髪型やレーシング

ブーツも手伝ってか、公表されている173cmよりは大分高く感じる。 この身長で51キロ付近

をキープして走っている現在。 「今年は体重を絞れているから体調もいいし、エンジンも出て

くれる。 これをキープしていきたいね」と、体の切れが走りの切れに、リズムの良さが精神面

の安定にもつながる、心技体そろった好循環にあるようだ。 記者も若い頃に選手を目指して減

量をしたものだが、172cmで当時の制限体重の50キロへ落とす時、52~53キロが割と壁に

なって苦しんだ記憶がある。 それだけにわずかばかり白井の苦労は分かるような気がする。

76年生まれの同じジェネレーション、ささやかながら応援させてもらいたい。

スポーツ報知蒲郡担当:太田和良

自己研磨で造り上げた日本刀で金冠獲りだ!

身長173cmの適正体重は65.8kg。そんな数値にはほど遠く、極限までウエートを落としてい

るのが白井英治だ。 「最後は自分との闘い」。どの世界でも共通するフレーズだが、究極の勝

負になればなるほど、己に勝つことが求められる。 今夏のメモリアルから51kgで乗艇。ここ

からの3カ月間でSG戦2優出、G1戦4優出と抜群の安定感をみせている。 また、内容が素晴ら

しく、優勝戦の勝ち度数は【1・4・1・0】。4着以下が一度もなく、最も調子のいい選手だ。

2014年のSG初制覇は、コンマ00のタッチスタートで優勝。この時は「自分らしい」とリップ

サービスをしたが、今は「自分らしさ」の形が変わってきた。 かつての「諸刃の剣」から片刃

の「日本刀」になり、もう自身を傷つけることはない。 今年の黄金のヘルメットは、誰よりも

高い位置で輝く―。

サンケイスポーツ住之江担当:丹羽一成

エンジン全開の走りで悲願達成へ、白井が燃える!

あのときの悔しさを必ず晴らしたい。 2014年平和島グランプリで白井は3連勝の快進撃で優勝

戦に進出。 インから逃げれば完全Vでの黄金ヘル奪取となったが、センター勢のまさかのゼロ

台攻勢に遭い痛恨の3着。 夢はもろくも崩れ去った。これが俗に言う勝負の世界の厳しさなの

だろう。 しかし、そんな苦い経験を〝力〟に変えてその後も存在感を示し続けてきた。 今年

はG1で優出ラッシュ。 SGでも若松メモリアル(2着)、平和島ダービー(3着)でそれぞれ優出を

果たし、獲得賞金ランクは堂々の4位(シード枠確定)だ。 オレンジモーター(2連対率上位機)が

手にできる2ndステージからの登場となるだけに一層のこと期待は高まる。 いざ頂点へ、圧倒

的なパフォーマンスを期待したい。

GRANDE5とは?

グランデファイブとは5SG競争を制したグランドスラマーに対して授与する称号です。また、

初めてGRANDE5を達成したボートレーサーに3億円相当のインゴットを贈呈いたします。

※グランデ…ラテン語で偉大なを意味します

メダルを授与される5SG競争とは?

ボートレースクラシック

1年のSGシリーズの開幕を飾るSG競走です。

前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)

前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)

前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走の優勝者。

※レディースチャレンジカップ及びレディースオールスターを除く

当年の各地区選手権優勝者6名。

前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走を除いた優勝回数上位者。

※レディースチャレンジカップは「GIII・一般」として選出基準に反映

優勝回数が同一の者が2名以上の場合には、勝率が上位の者から選出する。

勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出する。

級別、出走回数、事故率は問わない。

ボートレースオールスター

ファン投票によって出場選手を決定することから、「ファンが作ったファンの為のSG競走」と

も称されます。

前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)

前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)

直前のSG競走である同年のSGボートレースクラシック優勝者。

前年1月~12月までの競走において、出場回数が160回以上のファン投票上位者。

当年前期A1級選手を対象にしたファン投票を行い、その獲得票数順に選出。

出場選手選考委員会による推薦者。

ボートレースメモリアル

開催場を含め全国の各ボートレース場から推薦で選手が選ばれることから、「ボートレース甲

子園」とも呼ばれます。

前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)

前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)

直前のSG競走である当年のSGオーシャンカップ優勝者。

前年6月1日~当年5月31日までの競走において、出場回数が160回以上。

開催場を除くボートレース23場の推薦出場者。原則として各場からの推薦選手は2名とする。

なお、優先出場者と推薦出場者が重複した場合は、各場の推薦選手とする。

※SGグランプリ優勝戦出場者は推薦出場者となります。

開催施行者希望出場者。

ボートレースダービー

SGシリーズの中で最も長い歴史と伝統を誇るSG競走です。

前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)

前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)

直前のSG競走である当年のSGボートレースメモリアル優勝者。

前年8月1日~当年7月31日までの競走において、出場回数が160回以上の勝率上位者。

グランプリ

その年に活躍したボートレーサーが賞金1億円をかけた最高峰のSG競走です。

当年1月1日~SGチャレンジカップ終了日までの獲得賞金上位者18名。

勝ち上がり方式

第1ステージでは獲得賞金額上位7位から18位までの12名により競い、 そこで勝ち上がった6

名は第2ステージへ進出し、他の6名はグランプリシリーズ戦へ移ります。

第2ステージでは3日目から出場する獲得賞金額上位1位から6位までの6名と第1ステージから

勝ち上がった 6名の計12名により賞金1億円をかけて競います。