ボートレースアナウンサー:荻野滋夫
品の良さと豪胆さの融合がカタチに!
「何かいいのをつけてください」。15年ほど前、白井英治選手から頼まれたのはレーサーネー
ム。 師匠の今村豊選手は、プリンスに始まりミスターボートレース、そして現在はレジェンド
と称されています。 熟考の3カ月を経た結論は『ホワイトシャーク』。 色白の顔立ち通り静か
に燃える闘志と、ライバルをひと飲みにする豪快なレーススタイルに導かれたのです。 2017
年はすべてのSGに参戦し優出2回。栄冠にはあと一歩及ばずながら、下関周年Vなどの実績を
背景にランキング4位。20年選手となった今、欠点でもあり魅力でもあった浮き沈みは消えて
なくなり、『内容の濃いカッコいいレースをしたい』という姿勢で貫かれています。 『品の良
さと豪胆さの両立』は、ホワイトシャークに込めた願いでもあり、黄金のヘルメットを戴くに
ふさわしい人物のカタチでもあります。
スポーツ報知若松担当:井上誠之
近況充実!SG2勝目も目前の雰囲気あり
誰もが待ちに待ったSG初優勝からすでに3年以上の歳月が流れた。 「1回勝てば、何回でも勝
てるよ」と師匠の今村豊は予言したが、初優勝以降、SGでは5回の優出があるものの、2回目
の優勝にはなかなか手が届かない。 しかし、今年の充実度は目を見張るものがある。SGで2
回、G1で8回の優出。 優勝は地元下関のG1だけだが、ボートレースメモリアルを含めて準優
勝が4回。 賞金ランク上位はその年のSG覇者で独占するものだが、白井はSG優勝なしで4位に
食い込んでいる。 グランプリでは4年前の平和島大会で完全Vに王手をかけながら、茅原悠紀
に敗れた悔しい思い出がある。 近況の勢いから今年こそ、その時のリベンジを果たす可能性は
非常に高い気がする。
ファイティングボートガイド戸田担当:野添弘行
減量が生む好サイクル…白井英治
白井英治にピット取材で話しかけると、ボートレース選手の取材ではめったに感じない、少々
見上げるような 感覚になる。 スラリとした体格に割とガッチリした肩幅、髪型やレーシング
ブーツも手伝ってか、公表されている173cmよりは大分高く感じる。 この身長で51キロ付近
をキープして走っている現在。 「今年は体重を絞れているから体調もいいし、エンジンも出て
くれる。 これをキープしていきたいね」と、体の切れが走りの切れに、リズムの良さが精神面
の安定にもつながる、心技体そろった好循環にあるようだ。 記者も若い頃に選手を目指して減
量をしたものだが、172cmで当時の制限体重の50キロへ落とす時、52~53キロが割と壁に
なって苦しんだ記憶がある。 それだけにわずかばかり白井の苦労は分かるような気がする。
76年生まれの同じジェネレーション、ささやかながら応援させてもらいたい。
スポーツ報知蒲郡担当:太田和良
自己研磨で造り上げた日本刀で金冠獲りだ!
身長173cmの適正体重は65.8kg。そんな数値にはほど遠く、極限までウエートを落としてい
るのが白井英治だ。 「最後は自分との闘い」。どの世界でも共通するフレーズだが、究極の勝
負になればなるほど、己に勝つことが求められる。 今夏のメモリアルから51kgで乗艇。ここ
からの3カ月間でSG戦2優出、G1戦4優出と抜群の安定感をみせている。 また、内容が素晴ら
しく、優勝戦の勝ち度数は【1・4・1・0】。4着以下が一度もなく、最も調子のいい選手だ。
2014年のSG初制覇は、コンマ00のタッチスタートで優勝。この時は「自分らしい」とリップ
サービスをしたが、今は「自分らしさ」の形が変わってきた。 かつての「諸刃の剣」から片刃
の「日本刀」になり、もう自身を傷つけることはない。 今年の黄金のヘルメットは、誰よりも
高い位置で輝く―。
サンケイスポーツ住之江担当:丹羽一成
エンジン全開の走りで悲願達成へ、白井が燃える!
あのときの悔しさを必ず晴らしたい。 2014年平和島グランプリで白井は3連勝の快進撃で優勝
戦に進出。 インから逃げれば完全Vでの黄金ヘル奪取となったが、センター勢のまさかのゼロ
台攻勢に遭い痛恨の3着。 夢はもろくも崩れ去った。これが俗に言う勝負の世界の厳しさなの
だろう。 しかし、そんな苦い経験を〝力〟に変えてその後も存在感を示し続けてきた。 今年
はG1で優出ラッシュ。 SGでも若松メモリアル(2着)、平和島ダービー(3着)でそれぞれ優出を
果たし、獲得賞金ランクは堂々の4位(シード枠確定)だ。 オレンジモーター(2連対率上位機)が
手にできる2ndステージからの登場となるだけに一層のこと期待は高まる。 いざ頂点へ、圧倒
的なパフォーマンスを期待したい。
GRANDE5とは?
グランデファイブとは5SG競争を制したグランドスラマーに対して授与する称号です。また、
初めてGRANDE5を達成したボートレーサーに3億円相当のインゴットを贈呈いたします。
※グランデ…ラテン語で偉大なを意味します
メダルを授与される5SG競争とは?
ボートレースクラシック
1年のSGシリーズの開幕を飾るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走の優勝者。
※レディースチャレンジカップ及びレディースオールスターを除く
当年の各地区選手権優勝者6名。
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走を除いた優勝回数上位者。
※レディースチャレンジカップは「GIII・一般」として選出基準に反映
優勝回数が同一の者が2名以上の場合には、勝率が上位の者から選出する。
勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出する。
級別、出走回数、事故率は問わない。
ボートレースオールスター
ファン投票によって出場選手を決定することから、「ファンが作ったファンの為のSG競走」と
も称されます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である同年のSGボートレースクラシック優勝者。
前年1月~12月までの競走において、出場回数が160回以上のファン投票上位者。
当年前期A1級選手を対象にしたファン投票を行い、その獲得票数順に選出。
出場選手選考委員会による推薦者。
ボートレースメモリアル
開催場を含め全国の各ボートレース場から推薦で選手が選ばれることから、「ボートレース甲
子園」とも呼ばれます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGオーシャンカップ優勝者。
前年6月1日~当年5月31日までの競走において、出場回数が160回以上。
開催場を除くボートレース23場の推薦出場者。原則として各場からの推薦選手は2名とする。
なお、優先出場者と推薦出場者が重複した場合は、各場の推薦選手とする。
※SGグランプリ優勝戦出場者は推薦出場者となります。
開催施行者希望出場者。
ボートレースダービー
SGシリーズの中で最も長い歴史と伝統を誇るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGボートレースメモリアル優勝者。
前年8月1日~当年7月31日までの競走において、出場回数が160回以上の勝率上位者。
グランプリ
その年に活躍したボートレーサーが賞金1億円をかけた最高峰のSG競走です。
当年1月1日~SGチャレンジカップ終了日までの獲得賞金上位者18名。
勝ち上がり方式
第1ステージでは獲得賞金額上位7位から18位までの12名により競い、 そこで勝ち上がった6
名は第2ステージへ進出し、他の6名はグランプリシリーズ戦へ移ります。
第2ステージでは3日目から出場する獲得賞金額上位1位から6位までの6名と第1ステージから
勝ち上がった 6名の計12名により賞金1億円をかけて競います。