ボートレースアナウンサー:荻野滋夫
身体で学ぶのが峰スタイル!
かつて、誰よりも大きな声でピットを闊歩(かっぽ)していた若者がいました。選手だけでなく
競技関係者や報道関係者、さらに洗濯をしてくださるおばちゃんなど、とにかく相手構わず全
員に「おはようございます!」「よろしくお願いします!」と朗らかな声を響き渡らせていた
のです。 …峰竜太選手です。 やる前から相手との間合いを図ったり計算したりしない人間性
は、そのままレーサーの資質となり現在につながっているように感じます。『身体で学ぶタイ
プ』だからです。 勝っても負けても出し惜しみしない生きざまは、SG優勝戦敗北後に見せた
あの涙そのまま。自然と湧き起ってくる情熱の発露でしかありません。飾り気がないからこ
そ、ありのままだからこそ、応援したくなります。 ひたむきに研究し行動するのが『峰スタイ
ル』。再びビッグタイトルを手にする日は近いでしょう。
スポーツ報知若松担当:井上誠之
3人しかいない賞金1位からの優勝に挑む
峰のグランプリ出場は今年で4回目。初出場の2011年から2年連続で出場し、2015年が3回
目。今年は2年ぶりのひのき舞台となる。 過去3回はいずれも苦戦を強いられてまだ優出はな
く、悔しい次点が2回。肝心な枠番抽選運は3、6号艇が2回、1、4、5号艇が1回ずつで良くも
悪くもない印象。 ただ、峰の場合は今回がSG覇者になって初のグランプリ。かつてのプレッ
シャーに弱く泣き虫だったころとはもはや別人。 住之江では6月の周年を制し、さらに直前の
芦屋周年も優勝と最高のリズムで乗り込んで来る。 賞金1位からの優勝は過去に野中和夫、植
木通彦、山崎智也の3人だけしかいないが、今の峰なら賞金1位はなかなか優勝できないという
ジンクスも簡単に打ち破るかもしれない。
ファイティングボートガイド戸田担当:野添弘行
佐賀ガバイ旋風…今こそ好機・峰!
平和島ダービーでの優勝戦後、優勝者の深川真二以上に喜びを爆発させていた峰竜太の姿は、
ファンや記者たちを微笑ましい気持ちにさせたものだ。 ファイナルで2コース を奪った深川を
見て、峰は自らも同じ水面で戦う身ながら「真二さん、頑張れって思ってました」と笑顔での
レース後談話。 新聞記者側としては、誤解を招かないように忖度(そんたく)した伝え方を求め
られるせりふではあったが、いかにも峰らしい優しさの伝わる、そして佐賀支部のムードの良
さも感じさせるコメントではなかっただろうか。 峰のオーシャンCに続いて、佐賀支部勢は深
川真二もSG初優勝。 三井所尊春は多摩川でG1初優勝。若手ホープの山田康二もチャレンジC
でSG初優出と、まさに佐賀ガバイ旋風が吹き荒れている今。 峰自身も12月にもう一丁芦屋で
G1Vを加えて勢いは文句なし、最後にもう一つの大仕事へ。
スポーツ報知蒲郡担当:太田和良
新世代の最高傑作がいざ頂点獲りへ!
ニュージェネレーション―。峰竜太にピッタリの言葉だ。勝負の世界はトップに立つと同時に
孤独との闘いが始まる。 特にボートレーサーはそんな傾向が強かった。 ところが、峰には全
く当てはまらない。「記者さんたちはお父さんのような感じで接しています」と発言。 あまり
にも突拍子もないフレーズに面を食らったが、ボートレースに携わる全ての人々を愛してい
る。 それはファンや記者に対してのリップサービスのみならず、対戦相手にもアドバイスを惜
しみなく贈る。 その一部分だけを見れば、敵に塩を送っているように映るが、実は同時に相手
の弱点も知り得ることができる。 意図してやってきたことではないかもしれないが、その積み
重ねが第一人者にまで成長した原動力なのだろう。
サンケイスポーツ住之江担当:丹羽一成
頂点を目指す峰。千載一遇のチャンスをモノにする!
昨年は2年連続で最高勝率選手に輝き、前期(来年1月から適用)は自身3回目の全国勝率№1。
もともと、峰の素質はボート界でも屈指といえる存在だが、今年は何よりオーシャンカップで
の悲願達成が大きかった。 タイトルに届きそうで届かないジレンマを払拭(ふっしょく)する
SG11回目の優出での戴冠。自信につながったのは間違いないだろう。 あれから5カ月余。直
前の芦屋65周年ではGPに弾みをつけるタイトル連覇。再び存在感を示したとあれば、今度は
頂点を目指すのみだ。 獲得賞金ランクは石野貴之を抜いて堂々のトップ。トライアル2ndは1
枠での登場で2連率上位のオレンジモーターをパートナーにできる、この上ない好条件もそ
ろっている。 相性抜群の住之江で2017年を締めくくる。
GRANDE5とは?
グランデファイブとは5SG競争を制したグランドスラマーに対して授与する称号です。また、
初めてGRANDE5を達成したボートレーサーに3億円相当のインゴットを贈呈いたします。
※グランデ…ラテン語で偉大なを意味します
メダルを授与される5SG競争とは?
ボートレースクラシック
1年のSGシリーズの開幕を飾るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走の優勝者。
※レディースチャレンジカップ及びレディースオールスターを除く
当年の各地区選手権優勝者6名。
前年1月~12月のSG・プレミアムGI・GI・GII競走を除いた優勝回数上位者。
※レディースチャレンジカップは「GIII・一般」として選出基準に反映
優勝回数が同一の者が2名以上の場合には、勝率が上位の者から選出する。
勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出する。
級別、出走回数、事故率は問わない。
ボートレースオールスター
ファン投票によって出場選手を決定することから、「ファンが作ったファンの為のSG競走」と
も称されます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である同年のSGボートレースクラシック優勝者。
前年1月~12月までの競走において、出場回数が160回以上のファン投票上位者。
当年前期A1級選手を対象にしたファン投票を行い、その獲得票数順に選出。
出場選手選考委員会による推薦者。
ボートレースメモリアル
開催場を含め全国の各ボートレース場から推薦で選手が選ばれることから、「ボートレース甲
子園」とも呼ばれます。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGオーシャンカップ優勝者。
前年6月1日~当年5月31日までの競走において、出場回数が160回以上。
開催場を除くボートレース23場の推薦出場者。原則として各場からの推薦選手は2名とする。
なお、優先出場者と推薦出場者が重複した場合は、各場の推薦選手とする。
※SGグランプリ優勝戦出場者は推薦出場者となります。
開催施行者希望出場者。
ボートレースダービー
SGシリーズの中で最も長い歴史と伝統を誇るSG競走です。
前年度当該競走の優勝者。(※優先出場者)
前年のSGグランプリ優勝戦出場者。(※優先出場者)
直前のSG競走である当年のSGボートレースメモリアル優勝者。
前年8月1日~当年7月31日までの競走において、出場回数が160回以上の勝率上位者。
グランプリ
その年に活躍したボートレーサーが賞金1億円をかけた最高峰のSG競走です。
当年1月1日~SGチャレンジカップ終了日までの獲得賞金上位者18名。
勝ち上がり方式
第1ステージでは獲得賞金額上位7位から18位までの12名により競い、 そこで勝ち上がった6
名は第2ステージへ進出し、他の6名はグランプリシリーズ戦へ移ります。
第2ステージでは3日目から出場する獲得賞金額上位1位から6位までの6名と第1ステージから
勝ち上がった 6名の計12名により賞金1億円をかけて競います。